こんにちは、岡田奈美子です。
今回のテーマは、「学校の雰囲気がダメなとき、どうする?」です。
スクールカウンセラーとして、不登校をしている敏感な子と話をすると、
「あ~、よくわかってるなぁ。確かに、あのクラスは、うるさい雰囲気。
担任の先生は、みんな好き勝手して騒いでも、あまり指導されないし。
その雰囲気に耐えられないんだ。きっとこの子は、感性が繊細な個性なんだろうな」と感じることがあります。
そういう騒音やごちゃごちゃした雰囲気が苦手な子はいます。
(私もそんなところがあります。そんな時は、自己ケアにいそしみます^^)
大人になれば、ある程度、選択できたとしても。
学校は、その場しかありません><。
だから、こういう雰囲気が苦手な子は、学校に行けなくなってしまうのです。
誰が悪い、というのではなく
合う、合わないはたしかにあります。
発達障害の方が、認知度があるので、学校側の協力も得られやすいかもしれませんね。
HSP・HSC、エンパスと言われるような、敏感な子については
どうしてあげたらいいか、先生方もまだあまりご存じではありません。
「このくらいで、ダメなんて、敏感すぎる!もうどこでもやっていけないぞ!」とマイナス面ばかりクローズアップされて
本人が自信を失ったり、親御さんが不安になったりすることも><。
でもね、本当は、どんなに問題にみえる個性にも、プラス面とマイナス面、両方ちゃんとあるもの。
こういう子は
芸術肌な場合がけっこうありますし
色々な人の気持ちや雰囲気を、感じとる能力が長けている場合も。
それは、とてもすばらしい個性です。
本人が、自分の心を守るトレーニングをすることが効果的な場合も。
ただ、クラスの雰囲気と合わないと、本人がしんどいですよね。
もし学校が理解を示してくれるなら
しんどくなったら、静かな小さい部屋(保健室など)で少し休憩できるといいですね。
学校側に、そんなサポートの姿勢を求められるのであれば、とてもいいです。
私は、学校のカウンセラーとして、こういうことがあると、
先生方に「ほら、ピアニストくらい豊かな感性をもって、いい耳をもっていると、
私たちが普通と思う雑踏の音も、ものすごくうるさく、頭が痛くなるほどなんですよ~。
この子も、他ではできない部分もあるけれど
こういうところは敏感で優れているので、耐えられないんですよね。
ちょっとした避難場所があると、不登校までならずに済むかもしれないんですけど、
何とかならないですかね~?そうしたら落ち着きを取り戻せるかもしれないんですけど。」と
子どもの敏感な個性を説明して、協力をお願いしたりします。
色々やってみて、本当に合わないのなら
学校を変わるのも、一つの手段です。
それが、その子が進む道なのです。
今、不登校をすでにしているお子さんの場合は、本人の心の傷を癒したり
自分の個性のプラス面を知ってほしいですね。
でも、親御さんが不安なら、まずその不安をしっかりケアしましょう♪
親が不安な気持ちで、事を進めても、その不安が邪魔をします。
「とても不安だ」「どうしてうちの子が」「もっと鈍感な性格になってくれたらいいのに」など
いろいろ湧き出てくるマイナスの気持ちは、実は、もともと心のなかにあった気持ちです。
今回、子どものことで、それを解放してあげる時がきたということなのです。
親のこころから、不安が消えていくと、子どもの心も軽くなります。
すると、流れがスムーズに変わっていきます。
ブログにて、毎週火曜に「敏感な個性」についての記事を更新しています。こちらからどうぞ。
子どもメンタル研究所 岡田奈美子(スクールカウンセラー)
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