こんにちは、岡田奈美子です。(このHPは、毎月 第1金曜 20時に配信です)
学校のスクールカウンセリングをしていて、多くの敏感な個性の子どもたちに会うなか、
大事なことをお伝えしたい!と思うことがありました。
(それが言いたいから、こういう場を作ったくらいです。
それは、敏感な子って、“キラっと光る大きな個性をもっている子”が多いということ。
よく言われるのが「カウンセリングに来る子って、問題が多い子なんでしょ?」
「家庭に問題があるから、子どもがしんどくなるんでしょう?」
でも多くの敏感な個性の子どもたちに出会い、
本来の敏感のよさを「トレジャーハンティング」のように探し当ててきて、
それが全く当てはまらないことが多いな~と私はしみじみ思います。
「じゃあ、どうしてしんどくなってカウンセリングに来るんだよ?やっぱり問題があるからだろう?」と言われたことがありますが(笑)、
問題があるから来るのではなくて
「平均的な個性」ではないから、自分で無意識に「ありのままでいてはいけないのかも?」と抑えたり、誰にも見つけられずに眠ったままで
長い間ずっと気づかれなかった「ステキな敏感な個性」が
「問題」を起こして
〝ここにいるんだよ~♪”と教えてくれているのですね。
(問題が起きると、本人や周りがビックリして気づきますから)
「敏感」という奥深い個性をもっていると
ちょっと転んだだけで(人間として生きていると誰でも転びます^^)
ハデに転んでしまったり、転んだら、(個性が奥深いから)重くってなかなか起き上がられなかったりすることがあります。
それが「学校へ行かない」や「深く傷つく」という形になることがあるのです。
個性の深さ・大きさを「水」に例えてみます。
カバンに5cc(小さじ1)の水の入った水筒が入っているとして。
それがもれても、たいした害にはならないですよね。
「あれ、ちょっとだけカバンが濡れちゃった。でもまぁこのくらいいいか。すぐ乾くし」って。
でも1Lの水筒が何本も水いっぱいだったとしたら・・・?
それが全部こぼれてしまったら・・・?
びちゃびちゃになって「きゃー!大変!水なんてもっていなければよかった・・・」となりますよね。
(不登校になって、「この子(or自分)が弱すぎるの?」と悩むところがこの部分です。)
でも「水(個性)」をもっていること自体がよくないのではないですよね。
その何Lもの水をもっていることで
もしのどが渇いた人たちに出会ったら、ものすごく役に立つでしょう。
自分だってとても助かりますし、
いっぱいあるんだから、みんなと一緒にプールを作って泳いだりして、すっごく楽しいかも♪
ほらね、こんな風に使いようによっては、とても「いいこと」に変わるのです。
こぼれてしまった時は「大変だー!」となりますが、その出来事は、不幸なことばかりではありません。
こぼれて「きゃー!大変!」となるのは
「本当はあなたにはこんなにいっぱいいいものがあるんだよ。そのことに気づいてね」という
魂からのメッセージなんです。
こぼれなければ、こんなにあったことすら気づけないので。
又こぼれて、みんなで拭いたり、キレイにしたりするプロセスのなかで
みんながそれぞれ「父親」として、「母親」として、「教師」として等、人として成長できるのです。
敏感な子の為に、先生が特別扱いをしなくちゃいけないということではありません。
「特別扱いをしなくちゃいけない!手間のかかる子だ」と思うとしたら
今までが、ちょっと古いやり方・体制で、それに気付けたということ。
また敏感な個性の子(大人も)が、
「今の学校」や「今、自分の周りにいる人たち」と合わない、「ここでは居心地がよくないなぁ」と感じているかもしれません。
孤独感を抱きがちなのは、ざっくり浅い個性が多い中、わかり合える仲間が見つかりにくい、「私たちって一緒だね」という共有感をもつ機会が少ないから。
敏感な個性で、
先生や周りの友人に違和感・憤りを抱くのなら
あなたがそう感じること、当たってることが多いです。
(私は「その子、すっごく鋭いですよね。よく見ています。それ自体は問題じゃないですよね?」と、わかる人には伝えています^^。)
でもその場・そこにいる人たちが悪い!という意味ではなく
ただ「あなたには、もっと他の場所が必ずある」というだけ。
そしてその日はいつか必ず来ます。
「しんどくなる」のは
大きくて深い繊細さがあるからこそ、なのです。
もし「問題だ~!」となっているのなら
ムリのないペースで、傷ついたこころを癒やして、
「あっ、もしかしてキラッと大きく光る個性なのかも・・・?」と少しずつ気づいていきましょう。
大切な個性、さらっと、じわっと発揮していきましょう。(もちろんあなたのペースで)
大丈夫。それはあなたにも、あなたのお子さんにも少しずつでもできていきます。
敏感さは、才能です。
みんなで一緒に、才能育てしていきましょう♪
(発達の特性の場合は、また少し違うアプローチも必要になります。敏感さと発達の特性の両方をもつ子は大勢います)
次回は、2019年1月11日(金)20時になります。今年もありがとうございました。
「こだわり・感覚過敏は五感がすぐれているから」(ブログ毎月第1火曜)はこちら
子どもメンタル研究所 岡田奈美子(スクールカウンセラー)
敏感・HSP・HSC・ひといちばい敏感な子・不登校・エンパス・インディゴチルドレン・クリスタルチルドレン・過敏・診断・検査・情緒障害・発達障害・ADHD/ADD(注意欠陥・多動症)・ASD・自閉症・自閉スペクトラム症・アスペルガー症候群・小学生・中学生・カウンセリング・アダルトチルドレン・相