こんにちは、岡田奈美子です。(このHPは、毎週金曜20時に配信です)
HSP・HSCをはじめとする敏感ちゃん・君たちですが
普段は明るくて、友達に会うのが大好きな子なのに
なぜか学校に行くのをしぶったり、教室に入るのをいやがったりするときがあります。
私は小・中学校でスクールカウンセラーをしているので、カウンセラーになりたての1年目から多くの敏感ちゃんたちに出会ってきました。
先生からは「とっても過敏で、ちょっと気に入らないことがあると、途端に休んでしまうんです…。
弱いのに、変なところに頑固で・・・。友だちとも仲がよくて、普段はとてもいい子なんですが。」といわれることが多いです。
「子どもの敏感な性格」が問題なんです。こんなことではこれから心配で、鍛えたいけど、
すぐ自分に逃げてしまい休むので…お家で甘やかされているみたいで。というような感じです。
ですが本人に会ったり、お母さん等ご家族にお会いして事情を聴くと
不登校の原因は、学校の先生の発言や子供たちへの関わり方が原因のケースがけっこうあります。
でも先生を責めているのではありません。
先生として普通に言っただけなのですが、敏感ちゃんたちは魂レベルが高いので、
「先生には、そのやり方はちょっとねー!もっとレベルの高い関わりをしてほしいんだ♪」と体を張って伝えているのです。
ある子は、先生が「もっとガンバレ!甘えるな!つらくても気持ちを押し殺してガンバレ!でないとろくな大人にならないぞ!」と日々、軍隊のように指導するので、不登校になったことがありました。
こういう育て方は、以前は普通だったかもしれませんが、
今はありがたいことに、本当の力が発揮しづらいと科学的に解明されてきています。
でもこの先生は、自分がそう育てられてきたし、他のやり方を知らないだけで、もちろん悪気は全くありませんでした。
でも「自分のやり方は、今の時代に合っているのか?自分も成長していきたい」と思うことはなかったようで、
「最近の子どもは甘やかされてダメだな」と自分の指導法がうまくいかないのを子どもと家庭、そして時代のせいにしていました。
だから敏感君が
「じゃあ、ボクが違うっていうことを教えてあげるね。先生はもっといい指導ができるようになれるんだよ」と
「不登校」になったのです。
だから「あなたの性格が弱すぎるからだ。がんばって学校へ行こうね」と大人がいくら頑張って誘っても、来ないのは当たり前なのです。
不登校になるから子ども達に厳しくしないで、と言っているのではありません。
敏感ちゃんたちは、「相手の気持ちをしっかりと理解できる優しさがある一方、必要な時はきちんと厳しくする大人」が大好きで、信頼します。
人の性格を細かく見抜くので、○○先生なら何でも話せる、○○先生なら体が固まってしまう等、人によって全く違う顔をみせることがあるのです。
中学生くらいなら、自分の細かい気持ちを言葉にできるので、
「先生にこんなことを思っていて、つらいんじゃない?」と尋ねると「うん、そう。あのやり方は違うと思う。でも中学生が言ってもよけい怒られるだけだし。」と言える子もいるのですが
小学生低学年より小さいと、「う~ん、わからない・・・。」としっかりと自分の気持ちを「言語化」して説明しづらいようです。
だから小さい子の場合は、ただひたすら「学校がこわい」「先生がこわい」と大泣きする子もいます。
(男の子は、年齢にかかわらず気持ちを言葉にするのが苦手な子が多いです)
なぜ敏感ちゃんたちがこんなことをするかというと(無意識でしている子も多いです)
敏感ちゃんたちは、生まれる前、「大勢の人を幸せにしたい」と思って生まれてきただけでなく
「大勢の人の精神(こころ)を高く導きたい」と高い使命感をもって生まれてきています。
だから普通の子どもが気づかないような「大人の未熟さ」に気づくのです。
そして「それを変えようね♪」と伝える為に、大人が注目せざるを得ない「不登校」という手段を、無意識で選ぶのです。
※不登校の原因は、子どもによって違いますので、今回のお話が全ての敏感ちゃんたちに当てはまらないことをご了承下さい。
ただ今、2018年3月18日(日)大阪でのワークショップご予約を受けつけしております。詳細はこちら。
ブログの最新記事「敏感ちゃんたちが幸せな人生を選ぶために」(毎週火曜)はこちら
子どもメンタル研究所 岡田奈美子(スクールカウンセラー)
敏感・HSP・HSC・ひといちばい敏感な子・不登校・エンパス・インディゴチルドレン・クリスタルチルドレン・過敏・診断・検査・情緒障害・発達障害・ADHD/ADD(注意欠陥・多動症)・ASD・自閉症・自閉スペクトラム症・アスペルガー症候群・小学生・中学生・カウンセリング・アダルトチルドレン・相談