こんにちは、岡田奈美子です。(このHPは、毎月 第1金曜 20時に配信です)
HSP・HSCなど敏感な個性の人達は、五感(見る・音を聴く・味わう・感触・香り)のどれかがとても敏感で繊細です。
それプラス心(ハート)もやわらかく敏感。第6感が優れているともいえます。
普通の環境(家族全員が音楽家などではないのに)に育ったのに、感性だけは芸術家タイプ♪なのです。特に好み・見る眼・プライドの面で。
その中でも、人の気持ちを細やかに感じることが得意な子は多いです。
人として生きるのにとてもすばらしい面ですが、あまりにも細やかに感じとっていると、つい「自分の人生」が後回しになりがち。
先日、セラピーでも「お母さんは敏感な子どものことを一生懸命想うあまり、悩みすぎてつらい。子どもは自分のことを犠牲にしてお母さんや友達のことを一生懸命想うあまり、“心配をかける子”になっている」パターンがありました。
敏感な子は無意識に人のことを想って深い言動ができるので「その子がいると、自然と癒される」ことが多いです。
または「家族の代々の古いパターンをひっくり返さざるをえないような、一見問題行動にみえる出来事を起こす」ことも。(不登校や引きこもりなど)
深い意味で「人の役に立つ」ことが無意識に得意な子達なのです。
天使のようにイイコトばかりのようですが、ちょっと難点があります。
その一つは「自分のことをするのがちょっとニガテ」さん。
言いかえると「人に影響されやすい」
人の無意識の気持ちを感じることがメインになって、つい自分の気持ちはなおざりになるのです。
「言ってもいいんだよ」と大人が言っても、「うーん、でも…」と消極的か、返事なし><。(その代わり家ではかなり言ったり荒れたり)
多くの子どもは、「私が!」「オレが!」と自我が強いもの。
学校や集団生活とは、自分のことばかりではなくて、周りの人のことを考えましょう!と教える為にもあるんですね。
でも敏感な子は、そういうことがすでにできていることが多いです。
大勢の子ども達とは感性・気持ちが異なることが多いので、空気の読める敏感な子は、無意識に自分を抑えます。
でもプライド・人や物事をみる審美眼はひといちばい高いので、生きづらくなっている子は多いです。
敏感な子が学ぶべきことの一つは、「自分」を引っ込めず、もっと表にだしていけるようになること♪
「違うことはすばらしい♪」という一般的な日本とはかけ離れた環境で育った敏感な子は、すらっと自分を発揮できるでしょう。
そうではない場合、
「自分と周りとの境界線」をつくることが大切。
でも敏感な子に境界線を創りましょう!といっても、「うーん、どうかな・・・」と乗り気でないことが多いです。
親や先生が「人は人!」「よそはよそ!」「しっかり自分のことをしよう!」と言っても、消極的または反抗的な態度を示すことが多いかもしれません。
なぜなら「境界線」=「固くて冷たい壁のようなイメージ」があるから。
深く細やかに人と関わることが「生まれてきた意味」だから、「固くて冷たい人」にはなりたくないし、なれないんですよね。
そして「自分の生まれつきの大切な個性」があるからこそ「固く冷たい境界線」を創るのは無理だし、やりたくないのです。
でもやっぱり人として生きる上で「境界線」は大事。
敏感な個性に合うのは「ふんわりとやわらかい境界線」。
固い板のように「防御」する為の境界線ではなく
人ともっと深く一緒に生きる為に、自分に「やわらかくてホッとできる居場所」を創るようなもの。
そんな「ふんわりと柔らかい居場所」を創ることで、敏感な個性は、自然ともっと輝いて元気になっていきます。
「この記事、うちの子にぴったり!と思うけれど、子どもに親の私がどう伝えていいかわからない」というお声をよく頂きます。
そんな場合、漢字がある程度読めるお子さんには、この記事を読んでもらって下さい。
小さい子には、わかりやすい言葉に言いかえて頂けると幸いです。
「境界線」は「友だちのことは考えるけど、自分の気持ちは大事にできてるかな?ってことだよ」とか。
先日は「なかなかイイコト書いてるなって思うけど、文法の間違いがヒドイよ」という鋭い意見を敏感な中学生の男の子から頂きました^^。
敏感さは、才能です。
一緒に「才能育て」していきましょう♪
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子どもメンタル研究所 岡田奈美子(スクールカウンセラー)
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