こんにちは、岡田奈美子です。(このHPは毎月第1金曜に配信しています)
「うちの子、親として理解しにくい言動があり、発達障害の検査をしてもらったのですが、違うといわれました。
お医者さんに、うちの子はHSCですか?と聞きましたが、そういう言葉は知りません、と言われました。
でもHSP・HSCチェックリストをみるとやっぱりそうかなー、と感じることが多くて・・・」最近、こういうご相談が増えています。
直観力のある人に「クリスタルチルドレンだね」や「エンパス体質ですね」と言われた、というケースもよくあります。
発達障害の特性と似ているようですが、それよりもむしろ
「人の気持ちがよくわかり、とても深くて細やかなコミュニケーションが得意」。
人をふんわり幸せにする能力に長けた人、自分のことより人を優先してしまう人、高いレベルで人を導く能力がある人等、色々なタイプの人がいます。
以前は、人数が少なめでしたが、近年とても増えています。
私の印象では、「右脳」がとても発達していて、感性や感覚が今までの多くの人達とは比べ物にならないほど、豊かで細やか、そして愛にあふれているように感じます。(研究・実験で明らかにされる日を楽しみにしています)
○検査・診断について○
厚生労働省が定めている「発達障害」とはちがい、敏感な個性に、診断・検査はありません。
(発達障害は、世界共通のガイドラインがあります)
だから、お医者さんでも知らない方は多いのですが
「発達障害ではないけれど、とっても敏感で、感受性がゆたかな人、集団生活の苦手な人、こころで深く考えるタイプの人達が、最近多いな~」と、うすうす感じている医者・カウンセラーは多くなってきています。
特に子どもの場合は、大人が予想できないほどの愛にあふれた、魂レベルの高い子達が多く、その事実が、今までの社会の常識・決まり(検査など)を追い越してしまっているようです^^。
お医者様で「HSP・HSCの診断をします」とされておられる方もいるそうですが、発達障害のように学校や就職先へ提示してサポートを得るという法律の決まりはなく、医師としての診療と見立てを「診断」と表現されているのだと思います。
敏感な個性の子どもの親は、子どもの感性の凸凹感に、不安を感じることが多いかもしれません。
「とてもいい子なんだけど、普通の子とは違うような・・・?」
「この子、傷つきやすくて弱いのかと思ったら、親より深い考えをもっているんだなな」
「かわいいんだけど、頑固で扱いづらい・・・」
「とっても優しくて、人のことばかり大切にするので、自分のことをもっとできるようになってほしい!」
「上から目線で賢いことを言うかと思えば、さみしがり屋なところがあったり、わかりづらい。だけど、いつも人のことを考えているみたい」等。
自分が敏感な場合は、自分の感じ方や思いが周りと違うので、自信を失い、
人の気持ちがわかるあまり、自分を抑えて控えめに生きてしまうことがあります。
「自分の深い感じ方や気持ちを、周りにはわかってもらえない・・・」
「私はこういうことに傷つくけれど、皆は‟考えすぎ!”と言う。私がおかしいの?」
「僕にはとても大切に思うことが、親にはどうでもいいみたい・・・。さみしいな」等。
いづれも本当はすばらしい才能なのですが、多勢の中では稀有なあまり、「これでいい!これはすばらしいもの!」とは思いづらいのですね。
○敏感な個性について○
敏感な個性には
HSP(HSC)やエンパス、クリスタルチルドレンなど、提唱した方が違うので、名前も異なる、という事情があり、定義は少しずつ異なります。
国が決めたガイドラインがない現状では
「子どもや私が、幸せに生きること」を優先するために
「どっちに当てはまるのか?」とずっと悩むより、「こっちの方にピンとくる」「まさにうちの子のこと!」と心で感じた方を選んで頂くといいと思います。
敏感な子どもや大人をよくみている専門家に聞くのもいいですね。
注意欠如・多動症(ADHD)、自閉スペクトラム症( ASD、 旧称アスペルガー症候群と高機能障害と自閉症)など、
発達障害の特性かも?と思われる場合は、特性に合ったサポートが必要ですので、まず発達検査を受けられることをお勧めします。
敏感な個性と発達障害の特性が両方ある人もいます。
一方、HSCやクリスタルチルドレン等の個性で、発達障害だと判定された子ども達もいます。
特に発達障害の「感覚過敏」という特性と、敏感な個性の「過敏さ」は一見似ていて、間違われやすいです。
(人間のことなので、白・黒はっきりと分けるのは簡単ではありませんが)
(Photo by BMiz)
私の出会った敏感な個性の人・子ども達の特徴をあげておきます。
・こころがピュア(純粋)で、まっすぐ
・人の気持ちを読む
・年齢にあわない、人生の叡智を知っている
・古い価値観の大人がニガテ
・職人肌で、完璧主義
・さみしがり屋
・争いごとを好まず、平和を大切にする
・悪口など、重いエネルギーが苦手
・天使のように優しくて、愛らしい
・頑固で、自分の意見・気持ちがしっかりある
・(弱そうにみえても)上から目線
・本物、一流がわかる
・深い洞察力
・科学では説明できない、不思議な力があることも
・(いい意味で)プライドが高い
・深いこころのコミュニケーションができる
・とても優しい、博愛主義
いくつ当てはまれば、ということではなく、敏感な個性には色々なタイプがあるのです。
うちの子(or自分自身)のタイプを知っておくと、対応するのに役立ちます。
常識的な大人には理解しづらいですが、敏感な個性の人達は、深みのある、魅力にあふれています。
その分、地に足のついた生き方が苦手で、今の生活(学校や社会)になじみにくいのも確かです。
でも「大人が、子どもを育てる」という目線だけではなく、子どもと大人が一緒に学び合うという姿勢が、
その人にとって敏感な個性を生かして伸び伸びと成長することを可能にすると私は感じています。
自分のことなら、「自分のなかの敏感さ」と仲よくなり、心の声を聴くことで、あなたは敏感さを生かし、もっと伸び伸びと生きていけるのです。
アーロン博士のHSP・HSCチェックリストのリンクを下に貼っておきますね。
敏感さは「才能」です。みんなで一緒に、才能育てしていきましょう♪
「もっと幸せな人になれる♪魂レベルの子育て・自分育てをしよう」(ブログ 毎週火曜)はこちら
子どもメンタル研究所 岡田奈美子(公認心理師・スクールカウンセラー)
ローズ・ローズトゥリー氏の本「エンパシー共感力のスィッチをオン/オフしよう」に紹介されています。
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