こんにちは、岡田奈美子です。(ごめんなさい。今回配信時間が遅くなりました)
「友だちはいるけれど、教室にいると疲れる」そんな敏感ちゃん・君が増えています。
不登校にならなくても、疲れると定期的に休む、そんなケースも多いです。
「過敏すぎるから」「人のエネルギーに振り回されやすいから」といわれますが、この能力は、本当は才能です。(大切なのは、うまく使えるようになることだと私は感じています)
(Photo by FromSandToGlass.)
今回は、他の子達が平気なのに、どうして敏感な個性の子ども達は「学校の教室」がしんどくなるのか、その理由の一つをお話ししたいと思います。
カンタンに言うと、「弱肉強食タイプ」と「平和タイプ」の違いです。
子ども達って、意外とストレートに残酷な面があります(大人は理性で抑えていますが)。
嫌いな子がいると「なんでおるん?」と露骨にイヤな顔をしたり、「みんな、あっちへ行こう!」とその子を仲間外れにしたりすることがあります。
その代わり、自分が好き!と思うことにはとても貪欲。「これ、好きやねん!私のもの!」と独り占めしたり、「オレのものや!」と人のものをとってしまったり。
子どもらしいと言えばそうですが、つまり自分のことばかり。「自分が欲しいと思ったら、人からとるのだってアリ。とられる側は弱いんだもの、負ける方が悪いんだ!」という考え方。
つまり「弱肉強食の世界」の思考です。
だからこそ、親や先生が「そんなことしたらダメだよ」「相手の気持ちも考えようね」と教えるわけですね。
(弱肉強食の世界でも、人への優しさ・いじめてしまった罪悪感・大切に想う気持ちなどはちゃんとあります)
小学高学年、中学生になると「弱肉強食」はもっと複雑でわかりにくく、水面下で行われるようになります。
子ども達は、大人に注意された今までの経験から、大人の目につかないように、微妙に使い分け、ひそかに行うようになります。(それが大きくなると陰湿でひどいいじめになることも)
思春期なので、親とケンカしたり、心が揺れやすくて不安定になることもあります。
すると自分より弱そうな(or人のよさそうな)子をターゲットにして、その子を不安にさせることで、自分の不安を消そうとする未熟な衝動へ走ってしまいます。
「力の強いものが勝ち!」
「先にやった方が勝ち!」
そんな「弱肉強食」の世界の子ども達がたくさんいると、敏感ちゃん達はしんどくなります。
もちろん敏感ちゃん達だって、ずっといい子でいるわけではないし、未熟なところだってあります。
でも生まれつき「弱肉強食」の思考をもっていないのです。
だから、多くの子ども達の言動を理解できません。
まるで「人の種類」が違うかのようです。
腹が立ったら、その人の悪口を言いふらすような生き方は、恐竜時代のような「お腹がすいたら、恐竜の仲間でも食べる」ような生き方。
そういう光景をみると、こわくて、またはバカバカしくて教室にいることができなくなるのです。
敏感な個性の人にも「苦手なこと」があります。
それは「自分を大切にすること」
「自分の思いをちゃんと伝えること」
捕食動物(自分の欲求のために相手を利用する)のような生き方をする人達を前にすると、
「じゃあ私が食べられちゃえばいいのかな?」と自分の身を差し出すか、
「こんなところ、もうイヤだ!」と逃げ出してしまいます。
もちろん逃げ出すことも必要です。
その次に
「自己犠牲」で、その場をおさめる生き方ではなく
「自分と周りの両方を大切にできる」生き方って、どうするんだろう?へ思考を向けていってほしいなと思います。
なぜなら敏感ちゃん達が生まれてきた理由は、”そこ”にあるから。
弱肉強食の思考をもつ人達に、「こう生きると、もっと楽しいよ♪」と伝える役目があるのです。
だからこそ、敏感で奥の深い気づきができる個性に生まれたのです。
敏感は、才能です。
みんなで一緒に「才能育て」していきましょう♪
「もっと幸せな人になれる♪潜在意識の子育て・自分育てアプローチ」(ブログ毎週火曜)はこちら
子どもメンタル研究所 岡田奈美子(スクールカウンセラー)
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