こんにちは、岡田奈美子です。
発達障害じゃない?なぜ!敏感な子がふえているの?の続きです。
一言でいうと、魂レベルの高い子どもたちが生まれてきているから。
でも魂レベルがそんなに高くない大人からみれば
敏感な個性の子は「できていないところだらけ」、
「敏感すぎて、困った子」にみえるかもしれません。
学校の先生が「あの子は、何かあるとすぐ逃げる癖がついている。もっと強くならないと!」と言うのをよくききます。
(誤解なので「先生、あの、実はちがうんです・・・」と先生との話しあいに発展することも^^)
過敏なほどの敏感さ、実は、ふかい意味があります。
敏感な個性の人は、ちゃんと意味があって「敏感に反応」しているのです。
(写真 FromSandToGlass.jpg)
人それぞれちがうので「これです!」と一つあげるのは難しいのですが。
たとえば、不登校になったとっても敏感な子。
この子たちは、ただ弱いのでもなく、甘やかされた子でもありません。
無意識ではあるけれど「不登校」を選んだ子達です。(意識的に選ぶ子もいます)
だから無理やり学校に連れて行っても、解決しづらいのです。
ムリに行っても、お腹やあたまが痛くなって「体」が「行きたくない理由をわかってよ~」とメッセージを送ってきます。
「今日の給食は、あなたの好きなカレーだよ!」と食べ物で釣っても、「友だちや先生が心配しているから、がんばろう!」とはげましても、子どもは動きません。
その意味をわからないうちに、何とか動かそうとしても、お互いに疲れるだけ。
敏感な個性の子は「そんな一方的なやり方は、魂レベルが低いよ。
もっと魂レベルの高い、愛のある関わりができるようになって」と大人に語りかけています。
たとえば「悲しい」と泣いている子に「でも大丈夫だよ!」とか「そんなこと言わないでがんばろうね!」と言っていませんか?
実は、それは魂レベルでみると、とてもトンチンカンなことを言っているのです。
エンパスで著名なローズ・ローズトゥリーは言っています。
「泣きじゃくる子供をなだめようとした親が『大丈夫よ、ねっ!』と言うのを耳にしたことがあるでしょう。
確かにその親の言うことは最もです。事実、子供は死んではいません。(略)
けれども(略)『私は大丈夫じゃない。もし大丈夫そうに見えるなら、ママの方が変よ』と、口答えするその子供に私は拍手を送ります。(略)
『大丈夫』という殺し文句を使うかわりに
『いったいどうしたの?』とか『私にできることはあるかしら?』と子供に賢くたずねてみましょう。(略)
親が(略)否定したりすると、(略)子供は自分自身の感情に混乱をきたします」(「エンパシー 共感力のスイッチをオン/オフしよう」VOICE p、243より)
そうなのです。
大人の私たちだって「私、悩みがあるの…」と夫や母親に言ったのに
「ひまだから悩むんじゃない?僕なんか忙しくて悩む暇もないよ。君はいいねぇ」と言われたり
家族とケンカして、友達にぐちった時「優しくていい人じゃない!あなたは贅沢よ!」と言い返されたりしたら、どうですか?
「あ、そうか!スッキリした、ありがとう♪」と思えますか?
「うん、まあ、そうだよね…」と言いつつも、冷たいなぁ、私の気持ちを聞いてよ!わかってくれない人だなぁと悲しくて元気がでないはず。
大人は、こういう魂レベルの高くない会話をし続けていたせいで
こころは、平気なふりをしてもさみしさを感じ、わかり合えない孤独な人間関係になってしまったり、多くの人が鬱など「心の病」になったりしているのかもしれません。
大切な人の気持ちを聞かない・自分の気持ちを聞いてもらえない生き方って
本当にこころ満ち足りた、しあわせな生き方なのでしょうか?
敏感な個性の子どもは、「ホントに私たちの生き方、それでいいの?」
「もっと心を通い合わせて、しあわせな人間関係を楽しもう♪」と、大人に気づかせてくれています。
(写真 Vanessa Kay.jpg)
「でも、学校の先生はわかってくれない」
「だけど、主人や家族は理解してくれない」
そんな時こそ、あなた自身の気持ちをほわっとあたためる時期なのかもしれません。
「どうせまたわかってくれない」と我慢したままでいませんか?
ちゃんと自分の気持ち、言えていますか?
怒りにまかせた伝え方は、コミュニケーションではないと敏感な個性の子はよく言います。
敏感な子のことで悩み、解決しようとしていくと、なぜか親子や学校の仲間がもっと仲良くなるのに、私はよく出会います。
敏感な個性の子は、あえて問題をおこして(無意識ですが)
もっと魂レベルの高い生き方へ大人を導いているのです。
でも敏感な子は、完璧だから大人から学ぶことはもうないとはいいません。
魂レベルが高い分、からだとこころは未熟で、大人や周りの仲間から学ぶことはいっぱいあります。
それはお互いさま。
「子どもだから、大人の言う通りにするのが当たり前」でもないし
「敏感な子は、特別ですごい子だから、先生の言うことを聞かなくてもいい」でもない。
子どもと親
親と学校の先生
子ども同士など
相手を責めたり、「わかってくれない」と悩む関係ではなく
お互いに学びあえる、そういう関係に、まずあなたからなっていきませんか?
来週火曜のブログは「発達障害じゃない?!学校がわかってくれない敏感な子」です
子どもメンタル研究所 岡田奈美子(スクールカウンセラー)
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